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今回は、改善(Action)の重要性とその難しさについてお話ししたいと思います。
PDCAサイクルを回す究極の目的とは?
中小企業の経営者であるあなたは、なぜPDCAサイクルを回そうと思ったのでしょうか?
もしかしたら、今までのやり方を続けていたのでは現状を変えられないかもしれないと危惧したからではないでしょうか?

そうだとすると、PDCAサイクルを回す究極の目的は、現状を変えるために改善(Action)すべき事項を見つけ出すことにあると解釈できます。
もちろん、このことは計画(Plan)・実行(Do)・評価(Check)のそれぞれの過程をおろそかにできるということを意味しているわけではありません。
例えば、前回のPDCAサイクルを回す際に、経営者であるあなたは評価(Check)を厳格に行っているつもりでも……(中小企業経営者のためのPDCAサイクル入門!その7)でも説明したように、評価(Check)の過程で、目標を達成できなかった原因を安易に特定の人物のせいにしてしまうと、改善(Action)すべき本当の原因が見逃され、最適な改善策を見つけ出せなくなります。
このように、PDCAサイクルを回す究極の目的である改善(Action)をしっかりと行うためには、PDCAサイクルを構成する計画(Plan)・実行(Do)・評価(Check)のそれぞれの過程もしっかりと行う必要があるのです。
改善(Action)するべき事象が複数ある場合には……
評価(Check)を行った結果、改善(Action)すべき事象が1つだけとは限りませんし、又、改善(Action)するべき事象とその対策が、うまく1対1で対応しているとも限りません。

このような場合、全ての事象に対処でき、又、全ての対策を実行できるのであれば問題はないのですが、そうでないのなら、何らかの基準に従って優先順位をつけ、どれを選択するべきなのかを決める必要が生じます。
最もオーソドックスなのは、改善(Action)するべき事象が複数ある場合については、質的及び量的重要性に応じて優先順位をつけ、対応する対策についても、複数の対策が考えられるのであれば、対策の効果の大きさと実行の容易性との組み合わせで優先順位をつけるという方法です。
他にも、優先順位をつける際の考慮要素としては、対策の効果が生じるまでの期間や経済性などが考えられます。
いずれにせよ、最初から「何が本当の原因なのか?」が判明していることは少なく、本当の原因は様々な事象の陰に隠れていることが多いため、最適な改善策を見つけることは簡単ではないと思った方が良いでしょう。
そこで、そんなに気構えなくても、PDCAサイクルを回すことができれば……(中小企業経営者のためのPDCAサイクル入門!その4)でも説明したように、有力と思える仮説を組み立て、とりあえずPDCAサイクルを回してみることで、これまでは気がつかなかった本当の原因が少しずつ見えてくるようになります。

このように、根気強くPDCAサイクルを回し続けることができるのならば、いつかは目標達成を阻害している本当の原因を探り当て、それらを改善(Action)することができるようになるはずです。
次回は、PDCAサイクルの最初の一巡目について解説します。
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