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今回は、仕事を「依頼する側」と「依頼される側」の力関係について考えみたいと思います。
依頼する側VS依頼される側
中小企業の経営者であるあなたは、仕事を「依頼する側」と「依頼される側」、どちらの方が立場が強いと思うでしょうか?
もしかして、仕事を「依頼する側」ですか?
実は、私も、昔は仕事を「依頼する側」の方が立場が強いと思っていました。
けれども、よく考えてみると、仕事を「依頼される側」の方が立場は強いのです。
おそらく、あなたが仕事を「依頼する側」の方が立場が強いと思ったのは、仕事を「依頼する側」の方が、仕事を依頼する相手を誰にするのかを決定する権限を持っていると考えたからですよね。
確かに、仕事を依頼する前の時点では、仕事を「依頼する側」が仕事を依頼する相手を自由に決定することができるのですが、いざ仕事を依頼しようとする時点では、仕事を依頼する相手はもう既に決まっているはずです。
しかも、仕事を「依頼する側」は、与えられた選択肢の中で最も取引条件が良い相手へ仕事の依頼をしようとするはずですから、もし、この相手に仕事の依頼を断られるようなことになれば、それよりも取引条件の悪い次の候補へ仕事の依頼をしなければならなくなります。
ですから、仕事を「依頼する側」は、“仕事を他へ回す”というカードを本当は切ることができません。
そして、仕事の依頼をした後では、仕事を引き受けるかどうかを決定する権限を持つのは、あくまでも仕事を「依頼された側」ですから、仕事を「依頼する側」よりも「依頼される側」の方が立場は強くなるわけです。
なぜ、下請け企業の方が立場が弱いのか?
下請け企業というのは、仕事を「依頼される側」ですから、先ほどの説明通りだとすると、本来は立場が強くなければなりません。
しかし、現実には下請け企業の方が立場が弱いので、これには何か特殊な事情があるということになります。
実は、下請け企業の方が立場が弱いのは、仕事を「依頼される側」の下請け企業が、仕事を「依頼する側」である親事業者へ過度に“依存”しているからなのです。
つまり、仕事を「依頼される側」の下請け企業が、“仕事の依頼を断る”というカードを切ることができないため、仕事を「依頼する側」と「依頼される側」の力関係が逆転しているのです。
だからこそ、本来の立場を取り戻すためには、仕事を「依頼される側」の下請け企業が、仕事を「依頼する側」である親事業者への過度な“依存”を止めなければなりません。
そして、その過度な“依存”を止めるには、下請けの立場から抜け出すために必要なものとは何か?(弱者の戦略!その2)でも説明したように、複数の顧客(=複数の取引先)を獲得する必要があります。
但し、先ほど説明したように、本来は仕事を「依頼する側」の方が立場が弱いですから、下請けから脱却しようと考えているのを親事業者に知られてしまうと、親事業者から嫌がらせなどをされる危険があります。
そのため、下請けから脱却するのには、計画的に行うことも当然ですが、親事業者に悟られないようにしなければなりません。
次回は、法律や行政のサポートを受けるという解決法の是非について解説したいと思います。
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