副業として創業・起業するのはアリか?ナシか?(創業・起業の思考法!その11)

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今回は、副業として創業・起業することの是非について解説してみたいと思います。

副業として創業・起業するという方法!

働き方改革でも注目を浴びた「副業」ですが、あなたは副業として創業・起業することに賛成でしょうか?それとも、反対でしょうか?

あなたは「賛成」?それとも「反対」?

政府の思惑がどこにあるのかはともかくとして、将来的に副業を行うことが一般的になれば、「副業として創業・起業してみよう!」という人は増えてくるはずです。

高確率で企業経営の勝者になるための方法?(創業・起業の思考法!その2)で述べたように、創業・起業を失敗しないためには、事業を行うことが可能な最小単位の資本で事業を開始するのが良いのですが、副業という方法はまさにこれを実践することになります。

なぜなら、他に“本業”が存在しているので、大掛かりな事業を選択することができず、できる限りコンパクトな形で事業を始めるしかないからです。

又、あなたが売上げられるようになるのには、なぜ時間がかかるのか?(創業・起業の思考法!その3)で述べたように、どんなに才能に恵まれた人であったとしても、創業・起業した事業が軌道に乗るにはかなりの時間を要するものですが、副業という方法であれば、この問題を解決できます。

なぜなら、副業の他に“本業”からの収入を見込めるので、副業が軌道に乗るまでの時間を稼ぐことができるからです。

このように考えてみると、副業として創業・起業することは、どちらかといえば、いきなり本業として創業・起業するよりも成功しやすいのではないかと思います。

いきなり本業として創業・起業するよりも成功しやすいのかも?

本格的な事業として拡大していくには……

ここまでの説明だけだと、副業として創業・起業することはいいことずくめのように感じますが、全く問題がないわけでもありません。

例えば、副業として創業・起業した事業はあくまでも副業でしかありませんから、どこかのタイミングで独立開業しなければ、本格的な事業として拡大していくことができません。

けれども、副業としての事業は、なまじ本業の収入によりリスクヘッジされているという関係があるために、ズルズルと副業のまま小規模な事業を継続してしまうという危険があります。

もちろん、最初から副業のまま事業を続けていくつもりであるのなら、それはそれで全く問題はないのですが、いつか独立開業して、本格的な事業として拡大していくつもりがあるのなら、(本人の性格も大きく影響するとは思いますが……)いつまでも踏ん切りがつかない危険があります。

踏ん切りがつかない……

そのため、独立開業するタイミングや条件などについては、副業を始める前に決めておいた方が無難でしょう。

そして、副業として創業・起業をする場合、「本業とのバランスをどうするのか?」という問題は常につきまとうことになります。

そもそも、いくら政府が働き方改革によって副業の導入を推進したとしても、多くの企業は自社の従業員が副業をすることには(本心では)否定的なはずです。

それに、「副業に精を出すぐらいなら、もっと本業を頑張ってもらいたい!」というのは企業としては当然の要求でしょうから、副業を容認するような社会的な雰囲気が作られるまでは、かなり肩身の狭い思いをしなければならないでしょう……

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