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このブログ記事は、2018年7月18日に改題・更新しました。
今回は、定量情報(定量データ)や定性情報(定性データ)について考えてみたいと思います。
定量情報(定量データ)と定性情報(定性データ)
中小企業の経営者であるあなたは、「定量情報(定量データ)」や「定性情報(定性データ)」という用語を聞いたことがあるでしょうか?
私なりにこれらを簡単に説明すると、定量情報(定量データ)とは、数値化された情報あるいはデータのことであり、定性情報(定性データ)とは、数値化するのが難しい情報あるいはデータのことです。
例えば、月別の売上高の情報などは、数値化された情報あるいはデータなので、定量情報(定量データ)ということになりますし、お客様の声の情報などは、数値化するのが難しい情報あるいはデータなので、定性情報(定性データ)ということになります。
「見える化」に適しているのは?その1
定量情報(定量データ)と定性情報(定性データ)を比べてみた場合、一般的に「見える化」に適しているのは定量情報(定量データ)の方だと考えられています。
なぜなら、定量情報(定量データ)であれば、情報あるいはデータの内容を相手に誤解なく伝えることができますが、定性情報(定性データ)だと、情報あるいはデータの発信者と受信者の間に主観が介在する余地があるため、いわゆる伝言ゲームになってしまう危険があるからです。
例えば、営業担当者から「売上高が前月に比べて大きく落ち込んでいます」という報告を受けたとしたらどうでしょう?
この場合、売上高が前月に比べて減少していることは分かりますが、人によって“大きく”の解釈の仕方に幅があるはずですから、どれくらい減少しているのかについては、この報告を聞いて想像した割合と実際の割合が一致している確率はそんなに高くはないはずです。
一方、営業担当者から「売上高が前月に比べて20%落ち込んでいます」という報告を受けたとしたらどうでしょう?
この場合、“20%”という数字から受けるインパクトの大きさは人によってそれなりに幅があるでしょうが、それでも売上高がどれくらい落ち込んでいるのかは間違いようがないですし、前月の売上高を使って減少額を計算することもできます。
「見える化」に適しているのは?その2
ただ、どんな情報あるいはデータも必ず数値化できるというわけではないので、常に定量情報(定量データ)だけを使うというわけにもいきません。
それに、お客様の声の情報のように、主観として伝えられるものだからこそ意味がある情報あるいはデータというものも存在するので、常に、定量情報(定量データ)の方が定性情報(定性データ)よりも優れているというわけでもありません。
ですから、定量情報(定量データ)と定性情報(定性データ)の間で優劣をつけるのではなく、適材適所で使い分けるという姿勢が大切になります。
尚、「見える化」の観点からは誤解をなくすことが重要になりますから、定性情報(定性データ)を使う場合には解釈の幅が狭くなるような工夫をしたり、定量情報(定量データ)と組み合わせてみたりするなどの工夫が必要になるでしょう。
次回は、「相関関係」と「因果関係」について解説したいと思います。
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