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今回は、『ハイキュー!!』の188話目の「コンセプトの戦い」の話を題材に、「コンセプト」について解説してみたいと思います。
ハイキュー!!から企業経営を学ぶ?
とはいえ、『ハイキュー!!』なんて知らねーよ!という方もおられると思いますので、まずは簡単な解説から。
『ハイキュー!!』というのは、古舘春一さんが、週刊少年ジャンプで連載されていた漫画で、落ちた強豪 "飛べない烏"と呼ばれている烏野高校男子バレーボール部の活躍を描いたものです。(アニメ化もされています!)
そして、第188話目の「コンセプトの戦い」は、かつての強豪である烏野高校と、現在の絶対王者である白鳥沢学園との、春高バレー宮城県代表の座かけた決勝戦でのクライマックスシーンの話です。
『ハイキュー!!』では、少年漫画らしく、主人公である日向たちの「変人速攻」「マイナステンポ」というトンデモな必殺技?も出てきたりしますが、それよりも見どころなのは、登場人物それぞれについて、「自分はチームやバレーボールという競技とどう向き合うべきなのか?」という心情を丁寧に描いている所です。
会社であれば、個人として、会社という組織や会社経営とどう向き合うか?ということになると思うので、読んでみると、案外、気づきが多いかも知れません。
コンセプトの戦いのコンセプトって?
コンセプトという用語の最も一般的な意味は「概念、観念」ですが、商品企画をする際などには「構想、意図」という意味でも使われています。
私自身は『ハイキュー!!』の第188話目の「コンセプトの戦い」のコンセプトについては、「構想、意図」の意味で解釈した方がしっくりきます。
というのも、この「コンセプトの戦い」という話は、バレーボールという競技での戦法の基本構想(つまり戦略)を、それぞれの監督やコーチ、選手たちがどう捉えているのか?という解釈の違いや、選手たちが自分たちのプレーを試合の中でどう位置づけているのか?ということを中心にストーリーが進むからです。
実は、主人公である日向は背が低く、高さが武器となるバレーボールの選手として致命的なハンディがあるのですが、同時に、驚異的な身体能力と運動センスというアドバンテージも持っています。
バレーボールという競技において、身長によるアドバンテージを絶対条件と考えるのか?それとも、それはいくつかある条件のひとつにすぎないと考えるのか?
これ一つだけでも、日向を選手として起用するべきかどうかの結論が変わります。
つまり、バレーボールというルールが厳密に定められている競技であっても、戦略は千差万別であり、当然、戦略が違えば、そこで求められる選手のプレースタイルや能力も異なることになります。
企業経営であれば、戦略によって、必要な経営資源も変わってくるということです。
どうやって戦うのか?そして、どうやって勝つのか?
きちんと向き合わなくてはならないのは、企業経営も同じではないでしょうか?
次回は、「生産性」についてお話ししたいと思います。
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