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このブログ記事は、2018年8月18日に更新しました。
今回は、「製品ライフサイクル理論(PLC)」について解説してみたいと思います。
製品やサービスにも寿命がある?
あなたが経営している会社では、売上や利益がじわじわと減少しているというようなことはないでしょうか?
製品ライフサイクル理論(PLC)によると、多くの製品やサービスは、この世に誕生してから、導入期・成長期・成熟期・衰退期という経緯をたどり、最後には寿命を迎えることになります。
そのため、あなたが経営している会社の主力の製品やサービスが成熟期を過ぎてしまっているのだとすれば、今後も価格競争はますます激しくなり、売上や利益がじわじわと減少していく可能性は高いということになります。
製品ライフサイクル理論(PLC)は、世の中に存在している多くの製品やサービスが誕生してから衰退するまでの動きを上手く説明できており、何となく「そうだろうな~」と思ってしまいますが、あなたの会社で取り扱っている主力の製品やサービスが、製品ライフサイクルのどの段階にいるのかを正確に把握することは簡単ではありません。
それに、経営学やマーケティングの本によく出てくる上図のような製品ライフサイクル理論(PLC)の図は、数あるモデルの内のひとつと捉えるべきものであって、あなたの会社で取り扱っている主力の製品やサービスが、下図のようなイレギュラーのケースに該当している可能性もゼロではないはずです。
正確には予測できなくても……
このように、個々の製品やサービスが置かれた環境によって、それぞれの製品やサービスがたどる経緯は変わってきますから、それぞれの製品やサービスの寿命がどれくらいあるのか、又、どれくらい成長するのかを正確に予測することは簡単ではありません。
しかし、自分たちが取り扱っている製品やサービスのことなのですから、今後も成長する見込みがあるかぐらいであれば、当事者であればおおよその見当はつくはずです。
そうだとすれば、あまり成長する見込みがないと予測されるような場合には、主力の製品やサービスを計画的に入れ替えていくなどの手立てを講じていかなければなりません。
世の中には、製品ライフサイクル理論(PLC)など自分たちとは関係ないとばかりに、昔からずっと続いている製品やサービスも存在していますが、実際には、それらも細かなリニューアルを繰り返すことで現在まで続いています。
このように、たとえ定番商品であっても、何もしなければ寿命を迎えることに変わりはありません。
尚、主力の製品やサービスを計画的に入れ替えたり、リニューアルをしたりするには従業員の積極的な協力が必要になりますが、彼らは変化を嫌って積極的に協力してくれない危険があります。
従業員の積極的な協力を得るためには、経営者がリーダーシップを発揮して、自分たちが置かれている状況に対する危機感を共有し、自ら変化していくことの重要性を従業員に理解させなければなりません。
それができなければ、企業という組織自体がゆるやかな死を迎えることになります……
次回は、「パレートの法則」についてお話ししたいと思います。
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