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このブログ記事は、2018年5月13日に改題・更新しました。
今回は、創業・起業をする際の差別化の考え方について解説してみたいと思います。
差別化とは何か?
創業・起業をしたいと思っているあなたは、「差別化」についてどれくらい真剣に考えているでしょうか?
ここでいう差別化とは、他との違いを際立たせるということですが、更にマーケティング的な説明をするなら、USP(Unique Selling Proposition)と呼ばれるもののことです。
確かに、差別化というのは、それが顧客に対するセールスポイントになり得るのであれば、とても強力な武器になります。
けれども、差別化が顧客に対するセールスポイントになり得るためには、差別化されているものが顧客にとって価値があると顧客の側が判断した場合に限られます。
それなのに、創業・起業をしたいと思っている人の多くがやってしまう失敗は、(無意識のうちに)差別化を“自分なりのこだわり”という意味で解釈をしてしまうことです。
残念ながら、顧客はあなたのこだわりなど特に求めてはいませんし、そんなものに関心なんてないのです。
独り善がりな差別化を避けるための方法!
USP(Unique Selling Proposition)を私なりに敢えて日本語で表現するなら、“自分らしさというオリジナリティを売りにしていこう!”といった感じになるでしょうか。
創業・起業をしたばかりだと、あなたの親しい知り合い以外はあなたのことを知りませんから、たくさんいる業者の中からあなたを選んでもらうためには、他と区別するための目印のようなものが必要になります。
そのため、創業・起業をしたばかりの頃は、他と区別するための目印になるUSP(Unique Selling Proposition)が特に効果を発揮します。
しかし、先ほども述べたように、それが独り善がりのものであってはいけません。
あくまでも、目印となるものは、顧客にとって意味のあるものでなければならないのです。
そこで、このような思い込みを回避するために「3C分析」を行いましょう。
つまり、事業を自社(Company)の視点からだけ捉えるのではなく、競合(Competitor)や顧客(Customer)の視点も合わせて分析を行うことで、独り善がりな差別化をするのを回避するのです。
効率的に差別化をするには……
実は、創業・起業を失敗しないためのUSP(Unique Selling Proposition)を構築するには、成功者のマネをするのが最も手っ取り早い方法です。それに、顧客に受け入れられている人のマネをするのですから、独り善がりのものになる危険も低いでしょう。
もちろん、完全なパクリだと、法律的に問題になる可能性も高いでしょうし、先行しているオリジナルの成功者に勝てる可能性も決して高くはありません。
ですから、ただ成功者のマネをするのではなく、そこに3C分析で見つけた“あなたらしさ”という違いを足すのです。
そうすることで、完全なパクリになるのを回避し、“あなたらしさ”というオリジナリティを加えることで、後発であるあなたにも勝てるチャンスが生まれます。
そして、“あなたらしさ”という障壁ができることで、他社があなたのマネをするのが非常に難しくなるのです。
どうでしょうか?少しでも、差別化の理解は深まったでしょうか?
次回は、事業を続けていくためには変わり続けなければならないということについてお話ししたいと思います。
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