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このブログ記事は、2018年4月17日に改題・更新しました。
今回は、どのような事業を始めるべきかについて解説してみたいと思います。
どのような事業を始めるのか?
創業・起業をしたいと思っているあなたは、「どのような事業を始めるのか?」を既に決めているでしょうか?
「自分の夢」を達成するために創業・起業をする人の場合、“自分が関心を持っている事業”か、“自分の特技を活かせる事業”かのいずれかを選択することが多いようです。
もちろん、その選択の仕方は間違っていると言うつもりはありません。
なぜなら、起業・創業をするには膨大なエネルギーを必要としますから、そのようなエネルギーを出し続けるには、“自分が関心を持っている事業”や“自分の特技を活かせる事業”でなければ、おそらく長続きはしないからです。
ただ、一方で、長く事業を続けていくためには、儲かる事業である方が有利であることは間違いありません。
けれども、「自分の夢」を達成するために創業・起業をする人の多くは、創業・起業をする前に、“自分が関心を持っている事業”や“自分の特技を活かせる事業”が儲かるのかどうかについてあまり意識をしていないようです。
儲かる業種はどれなのか?
実は、「どれくらい儲かるのか?」というのは、これから始めようと思っている事業の種類によって、おおよそ決まってしまいます。
例えば、少し古いデータですが、『中小企業実態基本調査に基づく経営・原価指標 平成24年発行(18-23年度調査)同友館 2012年9月15日発行』によれば、22年調査の全産業平均の総資本経常利益率(=会社の全資産合計に対する経常利益の割合のこと)は1.5%であるのに対し、業務用機器製造業は0.9%、情報サービス業は1.9%、織物・衣服・身の回り品小売業は-0.3%、無店舗小売業は9.0%、技術サービス業は1.3%、飲食店は-0.1%、持ち帰り・配達飲食サービス業は1.9%、娯楽業は4.1%、自動車整備業は1.2%、機械等修理業は5.8%といった感じになっており、業種によって大きく異なっているのが分かります。
もちろん、これらの数値がどれくらい正確に実態を表しているのかについては全く疑問がないわけではありませんし、同じ業種であったとしても、企業経営が上手い人と企業経営が下手な人とでは差があるでしょうから、あくまでも参考程度のものでしかありません。
しかし、業種間でこれほど大きな差があるのを見ると、どのような種類の事業を選択するのかによって獲得できる利益もおおよそ決まってしまうというのは納得してもらえると思います。
つまり、創業・起業を成功させるには、「儲かりやすい業種はどれなのだろう?」というような発想をすることも必要なのです。
「自分の夢」を大事にしたいという思いは尊重しますが、仮に、自分がやろうとしている事業が儲からない業種であった場合、「自分の夢」に対する想いだけでは創業・起業を成功させることは難しいはずです。
場合によっては、儲かりやすい業種であることを優先して創業・起業する事業を選択しなければならないこともあり得ます。
さて、創業・起業に対するあなたの本気の度合いはどれ程のものでしょうか?
次回は、どこで事業を始めるべきかについてお話ししたいと思います。
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