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このブログ記事は、2018年6月23日に改題・更新しました。
今回は、従業員のヤル気を引き出すPDCAサイクルの回し方についてお話ししたいと思います。
従業員のヤル気が出ないのはPDCAサイクルの改善(Action)の解釈の仕方にある!
あなたが経営している会社では、ちゃんと「PDCAサイクル」は回っているでしょうか?
中小企業の場合、PDCAサイクルを回そうと思っても、なかなか従業員の協力が得られない……というようなことが結構あります。
でもそれは、従業員のヤル気の問題ではなく、経営者であるあなたがPDCAサイクルの本当の姿をイメージできていないことに原因があるのかもしれません。
おそらく、あなたがイメージするPDCAサイクルとは、計画(Plan)→実行(Do)→評価(Check)→改善(Action)→計画(Plan)…という順番で並んでいる下図のようなループ状(輪の形)の姿ではないでしょうか?
確かに、この図はPDCAサイクルを説明しているあらゆる書物に登場しますが、このようにPDCAサイクルをループ状(輪の形)の姿で捉えてしまうと、従業員のヤル気を引き出すことができません。
なぜなら、改善(Action)が行われる目的を「なぜ、計画を達成できなかったのか?(Why?)」というように、従業員に反省を促すことであると解釈してしまうからです。
そうなると、従業員にとってPDCAサイクルを回すことは、上手くいかなかった場合の責任を追及され、マイナス評価をされるだけのイヤなものになってしまいます。
当然、やる気なんて起きるはずがありません。
そのため、経営者によほど強いカリスマ性でもない限り、従業員にPDCAサイクルを積極的に回させることが難しいのです。
PDCAサイクルの本当の姿とは?
ではどうすれば、このような事態を回避し、従業員にPDCAサイクルを積極的に回させることができるようになるのでしょうか?
その答えは、経営者であるあなたが、PDCAサイクルの本来の姿をきちんとイメージできるようにすることにあります。
今度は、下の図を見てください。
この図はいつも見るPDCAサイクルの図を斜めから見たものです。
このように、PDCAサイクルというのはループ状(輪の形)の姿ではなく、本当はスパイラル状(らせんの形)の姿をしているのです。
この図を見れば、あなたにも、改善(Action)が行われる目的は「どうすれば、計画をより良いものにできるのか?(How?)」を考えることであるとスグに理解できるはずです。
そうであれば、改善(Action)を行う際には、従業員に自分の意見をどんどん提案してもらわなければなりませんから、プラス評価をするしかありません。
そのため、従業員にPDCAサイクルを回すメリットが生じ、意欲がある従業員なら自分の能力を発揮してみたいと思うようになるでしょう。
このように、経営者であるあなたがPDCAサイクルの姿を正しくイメージすることで、従業員のやる気を引き出し、PDCAサイクルを積極的に回させることができるようになるのです。
次回は、PDCAサイクルが回っている裏側で仮説と検証のサイクルも同時に回っていることについて解説します。
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