この度は、白石茂義公認会計士事務所のホームページをご覧いただき、誠にありがとうございます。
このブログ記事は、2017年7月9日に改題・更新しました。
今回は、数字を使って計画を立てることの重要性について解説してみたいと思います。
限りある資金、それらを無駄にしないためにも……
あなたの都合に合わせて無尽蔵に融資をしてくれる人がいるなら話は別ですが、普通、そんなことはないでしょうから、事業を始めるに当たって調達できる資金の額には限りがあるはずです。
そのため、無頓着にそれらを使ってしまうと、企業経営を続けるための資金はあっという間に尽きてしまうでしょう。
そんな事態に陥らないようにするには、将来を予測し、数字を使って計画を立てる必要があります。
その際に、ポイントになるのは「数字を使う」というところです。
経営者の中には、数字に対する強いアレルギーがある人がいますが、もし、あなたもそうなら、なるべく早く克服できるようにすることを強く勧めます。
なぜなら、計画というものは、数字を使うことで、その効果を最大限に発揮できるようになるものだからです。
例えば、数字を使わず、言葉だけで情報を伝えた場合、相手側の解釈の仕方によっては全然違った意味で受取られる危険があります。(いわゆる伝言ゲームの状態)
けれども、数字を使えば、より具体的に情報伝達できるので、相手に誤解なく理解してもらえるようになります。
このことは、自分自身に対しても同様です。数字を使って物事を捉えることで、それらを誤解なく理解することが可能になるわけです。
数字を使うからこそ、できることがある!
事業計画を立てていた場合であっても、予測が外れ、計画と実際とが大きく乖離してしまうと、そのままでは資金が不足する危険があります。
そこで、そのような危険を回避するために、複数の予測に基づいて、何パターンかの計画を立てておいてはどうでしょうか?
例えば、最も楽観的な予測をA案、最も実現可能性が高い予測をB案、最も悲観的な予測をC案といった具合に、複数の計画を立て、計画の数値に幅を持たせておけば、実際に生じた状況に応じて、柔軟な対応が可能になります。
更に、計画時に事業が軌道に乗るまでに要する期間なども事前に評価・検討してシミュレーションしておけば、成功見込の低い無謀な計画などは最初から選択するようなことはしないで済むはずです。
このように、複数の計画を立案したり、シミュレーションが可能になったりするのは数字を使って計画を立てているからです。
今の時代、経験と勘と度胸だけを頼りに企業経営で成功することはできません。
中小企業であっても、成功するには企業経営に必要なあらゆる情報を十二分に活用するしかないのです。
そのためにも、経営者には数字を読める能力が必須になっています。
次回は、将来を予測するという行為についてお話ししたいと思います。
白石茂義公認会計士事務所では、士業コンシェルジュというコンセプトのもと、特に、愛媛県松山市、今治市、新居浜市、西条市の経営者の皆様からのお問い合わせをお待ちしております。
必要の際には、ぜひ、お気軽にお問い合わせください。