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このブログ記事は、2017年7月9日に改題・更新しました。
今回は、創業・起業時におけるお金の問題について解説してみたいと思います。
お金の問題どうする?
創業・起業をしようとする際、あなたが最初に頭を悩ます問題は、やはり資金調達の問題ではないでしょうか?
でも、少し待ってください。
高確率で企業経営の勝者になるための方法?(創業・起業の思考法!その2)において、スモールビジネスという方法を提案させてもらいましたが、これならば、スタートアップ期から多額の資金を用意しなくてもいいはずです。
そして、他人からお金を借りないで済むのなら、別に、事業計画書なんて作らなくてもいいわけです。
でも、そうであっても、自分用の収支計画や資金計画ぐらいはちゃんと作っておいた方がいいでしょう。
というのも、創業・起業を失敗する原因の多くは、事業の立ち上げ時に売上げる仕組みを構築するまでの期間を楽観的に見積もり過ぎ、売上があがるようになる前に当初準備していた事業資金が底をついてしまうことだからです。
残念ながら、事業資金が少なくなってしまってからでは、ほとんど打つ手はありません。
ですから、「いつ資金が無くなるのか?」ということをどれだけ早く把握できるのかが運命を分けることになります。
そのためには、きちんと収支計画や資金計画を立案し、定期的に、計画と実際のズレを把握することでその傾向を掴んでおかなければなりません。
成功しすぎてもお金に苦労する?
創業・起業時のお金の問題のほとんどは、上述のごとく、資金調達が上手くいかなかったり、売上があがらなかったりすることから生じますが、中には、当初考えていたよりも早いペースで売上が増加することから資金繰りが上手く負いつかないというパターンのお金の問題が生じる場合もあります。
本来は、これはうれしい誤算のはずなのですが、お金のことで悩まされるという点では、先の二つのケースと変わりがありません。
ただ、この場合には、資金繰りを難しくしているメカニズムが分かっていれば、対策も立てられますし、心理的にも楽になります。(詳しくは、なぜ、黒字倒産が起きるのか?(知っているつもり?キャッシュフロー経営!その8)を参照ください。)
資金繰りに関する計画をきちんと立てるだけでも、ある程度は現状を改善することができますが、一時的にどうしても資金が足りなくなるということであれば、金融機関に相談する必要があります。
その場合であっても、資金が足りなくなるのはタイミングのズレによるもので、ちゃんと返済できることを証明できれば、金融機関はきちんと対応してくれるはずです。
そのためにも、資金繰りに関する計画をきちんと立てるのはもちろんのこと、資金繰りに関するデータも適時に把握できるようにしておきましょう。
次回は、数字を使って計画を立てることの重要性についてお話ししたいと思います。
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