資産・負債・純資産(資本)・収益・費用とはどのようなものか?(中小企業経営者のための簿記会計入門!その3)

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このブログ記事は、2019年2月7日に改題・更新しました。

今回は、「資産・負債・純資産(資本)・収益・費用」についてお話ししてみたいと思います。

資産・負債・純資産(資本)・収益・費用の説明をする前に……

複式簿記により仕訳などを行う場合、勘定科目*というものを使用することになりますが、勘定科目は基本的に資産・負債・純資産(資本)・収益・費用の5つに大別されることになります。

*各勘定の内容を簡潔に表すための名称のようなものです。

基本的に資産・負債・純資産(資本)・収益・費用の5つに大別されます!

そこで、資産・負債・純資産(資本)・収益・費用が、それぞれどういうものなのかを知っておくことが複式簿記を理解する上ではとても大切になります。

ただ、公認会計士などの会計を生業とする職業に就くつもりなら、資産・負債・純資産(資本)・収益・費用がそれぞれどういうものなのかをきちんと説明できるようになる必要がありますが、中小企業の経営者であるあなたにはそのような必要はないでしょうから、これから紹介する具体例などを見ることで、それぞれどういうものなのかを何となくイメージできればそれで十分OKです。

資産・負債・純資産(資本)・収益・費用とは?

資産には、現金預金や売上債権、商品、土地、建物、機械装置、借地権などが該当しますから、資産とは財産のようなものだということをイメージしてもらえばよいでしょう。

但し、資産の中には、前払費用や繰延資産といったような財産のようなものには該当しなくても、会計上は資産として扱われるものもあるので注意が必要です。

負債には、仕入債務や未払金、借入金、社債などが該当しますから、負債とはいわゆるマイナスの財産のようなものだということをイメージしてもらえばよいでしょう。

但し、負債の中には、前受収益や引当金といったようなマイナスの財産のようなものには該当しなくても、会計上は負債として扱われるものもあるので注意が必要です。

会計上、資産や負債として扱われるものがあるので注意が必要です!

純資産(資本)には、株主から払い込まれた資本金や資本準備金、獲得した利益を社内に留保した利益準備金や別途積立金などが該当しますから、どこかから獲得した資金で返済義務のないものをイメージしてもらえればよいでしょう。

尚、自己株式を保有することは、純資産(資本)をマイナスするものとして扱われます。

収益には、売上高や受取利息、有価証券売却益、固定資産売却益などが該当し、利益を増加させる原因となる事象のことを指します。

費用には、仕入高や給料手当、減価償却費、支払利息、有価証券売却損、固定資産売却損などが該当し、利益を減少させる原因となる事象のことを指します。

次回は、「複式簿記の利点と貸借平均の原理」について解説したいと思います。

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