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このブログ記事は、2018年3月6日に改題・更新しました。
今回は、「見える化」するとはどういうことか?について考えてみたいと思います。
今のままでいいのだろうか?
中小企業の経営者であるあなたは、会社を経営していて「今のままでいいのだろうか?」と漠然とした不安を感じることはないでしょうか?
もちろん、あなたが他人よりずっと心配性な性格だから、特に不安を感じる必要もないのに無用な心配をしているだけ!ということも考えられますが、もしかしたらそれは、あなたが思うよりもずっと深刻なものなのかもしれません。
なぜなら、あなたはその“何か”に対して不安を感じているのに、あなたにはその“何か”が見えておらず、全く対処ができない状態にあるからです。
万が一、その“何か”があなたの企業経営に致命傷を与えるようなものであれば、取り返しがつかない事態に追い込まれることだって考えられます。
そんなことがないように、あなたは早急に、その“何か”を「見える化」できるようにしておく必要があるでしょう。
そもそも、見える化って何?
もともと、「見える化」という言葉は、製造業の現場で工程管理や品質管理をするための言葉として使われ始めたようですが、これが今では、IT(情報技術)と結びつき、“可視化”を意味する言葉として定着しました。
このような説明をすると、何だか「見える化」というのはシステマチック(=体系的)なものでなければならないように感じますが、必ずしもそうではありません。
あくまでも重要なのは、見る(=認識する)ことができるようにすることです。
例えば、お腹を空かせたライオンが、離れた場所からあなたを狙って忍び寄っているような場面を想像してみてください。
あなたがライオンに食べられてしまうのを回避できるかどうかは、“ライオンが自分に忍び寄ってきていることに、どれだけ早く気がつくことができるのか?”にかかっているでしょう。
あなたがどんなに銃の名手で、立派な銃を持っていたとしても、死角から不意に襲われてしまったら対処の仕様がありません。
このように、「見える化」のポイントは、“注意を払うべきものに、いち早く気がつくようにしておくこと!”にあります。
話を戻しますが、漠然としたものであっても、あなたが会社を経営していて「今のままでいいのだろうか?」と不安を感じているということは、おそらくどこかに注意を払うべき“何か”が存在しているということです。
しかも、あなたの深層心理(=自分自身では自覚できていない無意識の部分)の中では、その“何か”に気がついているのですから、あとはその“何か”があなたの表層心理(=自分自身で意識的に制御ができる部分)にまで浮上できるようにするだけです。
心当たりをかたっぱしからメモして何か閃くのを待ってみたり、信頼できる人に相談をしてみて何かヒントを掴もうとしたり、そのための方法はいくらでもあります。
その中から、あなたがよいと思う方法をあれこれと試してみてばどうでしょうか?
ただ、できるだけ急いだ方が良さそうですが……
次回は、経営判断に必要な情報の性質について解説したいと思います。
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