この度は、白石茂義公認会計士事務所のホームページをご覧いただき、誠にありがとうございます。
このブログ記事は、2021年1月24日に改題・更新しました。
今回は、「動線」について解説してみたいと思います。
動線(導線)とは何か?
中小企業の経営者であるあなたは、「動線(業種によっては導線と呼ばれることもあります!)」を意識して事業を行っているでしょうか?
尚、動線とは人や物などが移動する経路を線で表現したもののことです。
製造業であれば、生産ライン上の生産物の流れや工員の移動が動線に該当し、機械装置や工員をどのような場所に配置するのか(固定式配置・機能別配置・製品別配置など)を工夫することによって、工場内での生産物や工員の移動する距離を短くできるので、動線を意識するかどうかは生産の効率性に大きな影響を与えることになります。
又、小売業であれば、顧客が店舗内を回遊する経路が動線に該当し、店舗内のレイアウトをどうするのか(配列型・自由型・複合型など)を工夫することによって、店舗内に顧客が滞在する時間を延ばすことができるので、動線を意識するかどうかは店舗の売上高に大きな影響を与えることになります。
企業経営に影響を与えるような動線はあちこちに存在している……
このように、企業経営を行うにあたって、動線を意識することはとても重要なのですが、企業経営に影響を与えるような動線は、先ほど説明した製造業における生産ライン上の生産物の流れや工員の移動、そして、小売業における顧客が店舗内を回遊する経路だけではないので注意が必要です。
というのも、事業活動を行うにあたり、人や物などが移動することを避けることはできず、企業経営に影響を与えるような動線はあちこちで日常的に生じているはずだからです。
そのため、普段から動線の重要性を意識していなければ、これらをコントロールする機会の多くを見逃すことになり、コントロールができていたなら得られたであろう利益をみすみす失してしまう危険があります。
例えば、仕事場であるオフィスのレイアウトについても、多くの従業員が作業中にオフィス内を頻繁に行き来しなければならないような状態なのだとすれば、一度、動線がどうなっているのかを検証してみる必要があるでしょう。
検証の結果、座席や備品などの配置を見直したことで動線が短くなり、ムダな移動が減少するのであれば、それだけ作業に集中できることになりますし、又、動線を検証することが作業内容を見直すキッカケになれば、ムダな作業を削減することに繋がるかもしれません。
ちなみに、あなたが今ご覧になっているこのブログ記事にも動線は存在しています。
一つ目は、あなたがこのブログ記事を読む際に、どのような視線の動きをしているのか?(F型なのか?それともZ型なのか?)という動線であり、
二つ目は、あなたがどのページからこのブログ記事のページにたどり着き、そして、どのようなページへ移動するのか?という動線です。
私なりに、このような動線の存在を意識して、あなたにこのブログ記事を興味深く読んでもらえるように工夫したつもりですが、果たして、私の目論見は上手くいったでしょうか?
次回は、「立地」についてお話ししたいと思います。
白石茂義公認会計士事務所では、士業コンシェルジュというコンセプトのもと、特に、愛媛県松山市、今治市、新居浜市、西条市の経営者の皆様からのお問い合わせをお待ちしております。
必要の際には、ぜひ、お気軽にお問い合わせください。